だて

だて
I
だて
(連語)
〔断定の助動詞「だ」に終助詞「て」の付いたもの〕
だよ。 だわい。

「王粛が逐鼠丸でも欲しいもの~/滑稽本・浮世床(初)」

II
だて【伊達】
〔「人目につく」の意の「立つ」からかという〕
(1)侠気(オトコギ)を見せること。 また, そのために意気込むこと。 また, そのさま。

「おとこ~」

(2)人目にふれるような派手な行動をすること。 また, 派手なふるまいなどで外見を飾ること。

「~や粋狂でいっているのではない」

(3)好みが粋であるさま。

「さすが茶人の妻, 物ずきもよく気も~に/浄瑠璃・鑓の権三(上)」

~の薄着(ウスギ)
厚着をすると不恰好になるので, 寒い時にも無理に薄着をすること。
III
だて【伊達】
北海道南西部, 内浦湾に臨む市。 水産業・野菜栽培・酪農のほか, 製糖・農機具の製造が盛ん。 観光地また, 保養地・海水浴場としても知られる。
IV
だて【伊達】
姓氏の一。 鎌倉から江戸にかけての御家人, 戦国大名。 藤原北家流伊佐朝宗が頼朝の奥州征伐での戦功で陸奥国伊達郡を与えられたことに始まる。 江戸期に入ると仙台に拠を移して六〇万石を領した。 伊予国宇和島の伊達氏は政宗の長男秀宗が祖。
V
だて【建て】
〔「だて(立)」と同源〕
(1)建物の構造や階数を表す語について, そのような建て方のものであることを表す。

「平屋~」「バラック~」「八階~のビル」「一戸~」

(2)通貨名について, その通貨で支払われることを表す。

「ドル~の輸出契約」

VI
だて【立て】
(1)名詞および形容詞の語幹, 動詞の連用形に付いて, ことさらに, あるいは特にそうする意を表す。

「忠義~」「かくし~」「かばい~」「頼もし~」

(2)牛馬の数や櫓の数に付けて, それだけの数で成り立っていることを表す。

「四頭~の馬車」「八挺~」

(3)助数詞。 (ア)映画館・劇場などで, 一回に見せる作品を数えるのに用いる。

「三本~の映画館」(イ)方法・方針などの種類を数えるのに用いる。 「当面の政策はこの二本~でゆく」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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